2017年4月に公開されたUbuntu17.04をEsxi仮想サーバ環境にインストールします。Server版をインストールしますのでデフォルトはCUIになりますが作業効率はGUIの方が高い(と思われる)のでGUI操作ができるようにMATEデスクトップとxrdpをインストールする予定です。ここではまずServerのインストールからネットワーク環境設定とSSH接続設定までを扱います。
目次
1.ダウンロード
以下の公式サイトからUbuntu Server17.04を選択してISOファイルをダウンロードします。
Ubuntu Server 17.04枠内にあるDownloadボタンを押すとISOファイルのダウンロードが始まります。ubuntu-17.04-server-amd64.iso ファイルを保存します。
2.インストール
Ubuntu17.04はEsxi6.0上の仮想マシンにセットアップします。
Centos版ではありますが仮想マシンのセットアップ手順はこちらの記事を参考にしてください(インストールOSをUbuntuにすればOKです)。
(1)言語選択
ISOイメージに接続し起動するとまず最初に言語選択画面が表示されます。矢印キーで日本語を選択しEnterを押して先に進めます。
(2)初期画面
UbuntuServerをインストールを選択します。
(3)ロケーション・キーボードの選択
日本語の翻訳は不完全とか言われてますが構わず「はい」を選択します。
ロケールを設定します。デフォルトのままでEnter
キーボード設定もデフォルトでOK
キーボードレイアウトもデフォルトのJapanese
(4)ホスト名・ユーザー・パスワード設定
以下の画面でホスト名を設定します
ユーザー名を設定します
パスワードを設定します
パスワードを再入力します
(5)ホームディレクトリ設定など
ホームディレクトリの暗号化有無を聞かれますが暗号化はしないので <いいえ>を選択します。
タイムゾーンはデフォルトのAsia/Tokyoを選択します。
ディスクパーティショニングはデフォルトのディスク全体を使いLVMをセットアップを選択します。
確認画面が表示されるのでそのままEnter
再度書込み確認です。はいを選択してDiskに書込みします。
ディスクサイズ調整は適切な値に。ここでは30GBにしています。
最終確認画面で問題無ければEnter
<はい>を選択してシステムインストールに進みます。
(6)プロキシ・自動アップデート等の設定
プロキシ情報有無を尋ねられます。使用しない場合は無しを選択
自動アップデートではしない設定にします。
インストールソフトウェアは初期設定のままの最小構成とします。
<はい>を選択してブートローダをインストールします。
(7)リブート
インストールが完了すると以下のインストールメディア切断確認画面が表示されます。ISOイメージを切断し<続ける>を選択します。
システムがリブートされ以下のログイン画面が表示されたらインストールは成功です。続いてネットワーク設定に進みます。
3.ネットワーク設定
(1)DHCP→固定IP化
インストール時にDHCPで設定されたIPアドレスを固定IPに変更します。
/etc/network/interfaces ファイルを以下の通りに編集します。
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$ sudo vi /etc/network/interfaces -iface ens160 inet dhcp # DHCPを削除又はコメント化 +iface ens160 inet static # 固定IPを設定 +address 192.168.1.12 # IPアドレス +network 192.168.1.0 # ネットワークアドレス +netmask 255.255.255.0 # サブネットマスク +broadcast 192.168.1.255 # ブロードキャストアドレス +gateway 192.168.1.1 # デフォルトゲートウェイ +dns-nameservers 192.168.1.1 # ネームサーバー |
編集が終わったら、ESCP:wqで書きこみます。
(2)IPV6無効化
(注意)IPV6を無効にするとxrdp起動エラーになるのでリモートデスクトップ接続の設定をするのであればこの設定は止めておきましょう。
IPV6を使用する予定がないかつxrdpの導入予定もない場合は無効化します。/etc/sysctl.confの最終行に以下のパラメータを追加します。追加後、sysctlで追加パラメータを確認します。
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$ sudo vi /etc/sysctl.conf + net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 $ sudo sysctl -p net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1 |
(3)リブート
リブートをしてネットワーク設定を反映させます。
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$ sudo reboot |
設定が反映されたか ip addr コマンドで確認します。
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$ ip addr 1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 inet 127.0.0.1/8 scope host lo valid_lft forever preferred_lft forever 2: ens160: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP group default qlen 1000 link/ether 00:0c:29:e4:86:f0 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 192.168.1.12/24 brd 192.168.1.255 scope global ens160 valid_lft forever preferred_lft forever |
固定IPとして設定した192.168.1.12/24が確認できました。
4.OpenSSHのインストール
リモートのWindows端末からTeraterm等のSSHターミナルで接続できるようにOpenSSHサーバをインストールします。念のためインストール後にRootログイン禁止設定をしておきます。
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$ sudo apt-get -y install openssh-server $ sudo vi /etc/ssh/sshd_config PermitRootLogin no # Rootでのログインを禁止にします $ sudo systemctl restart ssh # 再起動をして設定を反映させます |
これでリモートPCからSSHで接続できるようになりました。
尚、外部にサーバを公開する場合は、SSH待受けポートの変更と公開鍵認証の接続設定を推奨します。詳しくは以下の記事を参照ください。
リモートデスクトップ接続設定は次の記事になります。