PIXEL for PCをvmware workstation 12 Player(以降vmware)上に導入する2回目の記事です。前回の記事ではvmware上でLIVE起動をするまでの手順を説明しましたが今回はHDDへのインストールと日本語環境等の設定手順を説明します。
以下の手順は、前回作成したLIVEデスクトップ環境を構築済みであることが前提になります。
目次
1.HDDコピー
(1)LXTerminalの起動
vmwareからPIXEL for PCを再生します。デスクトップ画面が表示されたらタスクバーにある「LXTerminal」を起動します。
(2)パーティション情報確認
$ sudo parted -l コマンドでパーティション情報を確認します。
8Gの/dev/sdaとISOファイルの/dev/sr0が確認できました。sr0はreadonlyだよと指摘されIgnore/Cancel? とせかされますがここは落ち着いてCancelを選んでおきましょう。
(3)ISOイメージをHDDにコピー
パーティション情報がわかったので以下のコマンドでISOイメージをHDDにコピーします。
$ sudo dd if=/dev/sr0 of=/dev/sda bs=1M
(4)shutdown
タスクバーからShutdownを選択しデスクトップを終了します。
2.起動ドライブ変更
(1)仮想マシン設定の編集
仮想マシンのCD/DVD設定を編集し、起動時にISOファイルを参照しないようにします。まず仮想マシン設定の編集をクリックします。
(2)ISOファイルへの接続解除
左上方の[ハードウェア]タブのリストボックスから[CD/DVD]を選択し[デバイスのステータス]フレームにある[起動時に接続]のチェックを外します。これだけでも大丈夫ですが念のため[接続]フレーム内の[物理ドライブを使用する]を選択しておきます。設定が終了したら「OK」を押下し仮想マシン設定を終了します。
(3)仮想マシンの再生
仮想マシンの再生をクリックします。
3.システム最新化と解像度変更
デスクトップ画面で「LXTerminal」を起動し以降の作業を実行します。
(1)システム最新化
以下のコマンドを入力します。
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$ sudo apt update $ sudo apt -y upgrade |
upgradeの途中でMozilaの情報が表示され入力待ちになります。
:qを入力して続行。かなり時間がかかりますが気長に待ちましょう。
(2)解像度変更
PIXEL for PCで認識するvmware仮想コンソールのデフォルト解像度は800×600です。そのまま操作すると作業効率が良くないのでvmware-toolsをインストールして解像度を変更できるようにします。
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$ sudo apt -y install open-vm-tools open-vm-tools-desktop |
完了すると仮想コンソール画面がマウス操作で拡大/縮小できるようになります。
4.日本語環境のインストール
(1)所在地設定
$ sudo dpkg-reconfigure locales
以下の画面が表示されます。
↑↓で「ja_JP.UTF-8」に移動しSPACEキーで選択。
「OK」ボタンを押して終了です。
(2)タイムゾーン設定
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata
(1)と同様の画面が表示されます。
選択画面でまず「Asia」を次に「Tokyo」を選択します。
(3)日本語フォントと日本語入力システム
以下のコマンドでインストールします。
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$ sudo apt -y install fonts-vlgothic $ sudo apt install fcitx-mozc --install-recommends |
mozacインストール時「Do you want to continue? 」と聞かれるので「y」を応答します。
(4)chromiumの日本語化
以下のコマンドでインストールします。
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$ sudo apt install chromium-l10n |
(5)再起動
ここで変更を反映するために再起動します。
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$ reboot |
5.日本語環境設定
(1)KBD設定
[メニュー]→[設定]→[キーボードとマウス]→「キーボード」タブで以下の画面が表示されます。
[Keyboad Layout]ボタンで以下の画面が表示されます。
Country:[日本語]、Valiant:[日本語]を選択し「OK」で終了
(2)フォント設定
[メニュー]→[設定]→[APPearanceSettings]→「システム」タブ
[Font]にVLPゴシック 12Pを選択します。(画面コピー省略)
(3)入力メソッドの設定
[メニュー]→[設定]→[Fcitx設定] で以下の画面が表示されます。
+キーで[キーボード-日本語]を追加します。
-キーで[キーボード-英語]を削除します。
6.確認
これでPIXCEL for PCは日本語環境に設定が変更されました。試しにプログラミングツールScratchを起動するときちんと日本語になっています。
他のLinux環境と同様にCTRL+Spaceで日本語入力有無を切り替え可能です。