ついにハイレゾデビューしました。購入したのは2016年10月発売のSonyWalkman A35のブラックです。発売当初から気になっていて、どうしようかと悩んだ末、12月のクリスマス前についに決断しました。A35はイヤホンの付属しないタイプにして、イヤホンはZEROAudioのZH-DX220-CMを別途購入しました。家電量販店で何度か視聴していましたので初めてではないのですがやはりハイレゾプレーヤーはいいですね。最初に聞いたのはハイレゾではないCDからリッピングしたFLACの楽曲ですが今まで聞こえてこなかった音がはっきりわかるようになるなど聞きなれた曲から新たな発見があったのは感動ものです。
1.きっかけ
それまではSONY NW-S754のWalkmanでCDからリッピングした音楽をMP3にして聞いていました。CDを購入してもCDのまま聞くことは少なく、mp3に変換して聞いていたわけですが特に音に不満があったわけではありません。mp3はCD音質から比べると圧縮して間引いている分だけ落ちるのですが電車で移動中に聴く分にはそれほど違和感はありませんでした。
あるときハイレゾに少し興味を持って調べてみたらハイレゾのファイル形式はFLACという可逆圧縮を使用していること、CDもFLAC形式に変換できて、音質は可逆圧縮なのでCDと同等になるとの情報を得ました。早速Sony製のフリーソフトMediaGOでCDをFLACに変換してタグをつけてのリッピングをして聞いてみるとmp3よりもいい音がしているではないですか。比べればわかるくらい。
それならハイレゾはどうなのと興味を持つようになり、それに合わせたようにWalkmanの電池が弱ってきました。ハイレゾプレーヤーの購入を検討しましたが、まずはハイレゾイヤホンを購入しNW-S754で聴いてみるのも良いだろうと考えました。すると、それまでよりも良い音質で聴けるようになりましたがNW-S754ではFLACが再生できないのです。スマホならFLACは再生できますが電池を消耗するのは避けたいしスマホはハイレゾには対応していない。これはもうハイレゾプレーヤーを買うしかないという結論になったわけです。
2.ハイレゾの感想
ハイレゾの楽曲はmoraで購入しました。ダウンロード購入でいくらでも複製できるのに媒体のあるCDよりも高い。厳選して選んだのは安くなっていたクラッシク入門と、オフコースのベストアルバム。ダウンロードは、自宅の光回線からでも結構な時間がかかりました。全部で20曲あるとはいえ、合計5.7Gとは驚きの容量でした。1曲300M以上が当たり前のようです。これでは時間がかかるはず。MP3は128KBPSで1曲5MB程度、196KBPSで8MB程度だったので容量では30~60倍の差があるようです。
ハイレゾを聞いた感想は、CD音質とは比べ物にならないクオリティだということ。無音からの音の立ち上がりがCDみたいな唐突感はなく滑らかに素直に聞こえてきます。音の方向性がはっきりしてくる。音の厚みも段違い。やはりハイレゾは素晴らしかった。気に入った曲をハイレゾで聴くのであれば、ながら作業は中止して鑑賞に集中したくなるくらいです。
3.ハイレゾの展望
今までmp3ではどちらかというと質よりも量を追及するユーザーに支持され、同時に限られた容量の記憶媒体に多数の曲を収容し得る形式として発展してきました。しかし、記憶媒体の容量対単価は年々下落し特にSDカードでは普及価格帯の容量が倍々で増えてきています。
ハイレゾ音楽プレイヤーもSDカードを追加できるタイプが普及価格で買えるようになってきました。大容量のハイレゾ楽曲を収容できる環境も整ってきたことがここ最近のハイレゾブーム後押しをしているようです。
また、音楽にこだわりを持っているマニアがCDよりも音質の良い音源としてハイレゾを支持していることも普及を後押ししているようです。
自分はそれほどアニアではないのですが、ハイレゾの素晴らしさを知ってしまったからには、楽曲購入の選択肢としてハイレゾを入れていきたいと考えています。
長く聞いてきた大切な曲、好きな曲はハイレゾ版を購入して、興味があるが評価がまだわからない曲はCDを購入する。そのような、住み分けになっていきそうです。自分の場合はですが。
時代はIOTやらAIやらとともにVR(バーチャルリアリティ)が注目され、本格普及の目の前になっています。仮想現実をよりリアルにするのは、本物により近いハイレゾ音源となるのではないでしょか。VRの普及とともにハイレゾ音源は当たり前のように付随して広まっていくのではないかと思います。ですが、そのためにはCD並みの価格への値下げやCD以外の新たな媒体での販売が広まる必要があると思います。ダウンロード販売では味気ないですし人は購入した物を目に見える形で持って置きたいと思いますから。
ハイレゾ音源が当たり前になり、良い音質で音楽が楽しめる時代が来るのは楽しみです。